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平成28年度地域創業促進支援事業(創業スクール) 第3回全国創業スクール選手権 実施報告

平成29年2月17日(金)、ヒューリックホール・浅草橋(東京都台東区)にて、松村経済産業副大臣と宮本中小企業庁長官ご出席のもと、第3回全国創業スクール選手権を開催いたしました。
全国136コース2,049名の受講生の選りすぐりのビジネスプランの中から、一次審査(書類審査)・二次審査(面接審査)を勝ち抜いたファイナリスト8名によるプレゼンテーションが行われました。6名の審査員による審査の結果、経済産業大臣賞(創業スクール大賞)1名、中小企業庁長官賞(特別賞)3名が選出されました。
また、高い開催実績をあげた「創業スクール10選」の12スクール(「特別賞」2スクール含む)の表彰式を開催するとともに、ブース出展による、創業スクールの実施や創業支援のノウハウの共有・事例紹介などの交流会を実施しました。

中小企業庁 高島竜祐経営支援部長 開会挨拶

高島竜祐経営支援部長高島竜祐経営支援部長

地域の潜在的な創業者を掘り起こしていく、この創業スクール選手権、これは私どもにとっても政策の重要な柱でございます。

第3回目となる28年度は、118の団体によって、ほぼ全都道府県において合計122のスクール、136コースに及ぶ創業スクールが開講されました。各スクール関係者の皆さまにおかれましては、積極的に本事業に取り組んでいただきまして、改めて御礼を申し上げたいと思います。

本日、ファイナリストとして登壇される8名の方々は、創業スクールの全受講者2,049名の中から、選び抜かれた方々でいらっしゃいます。いずれも優れたアイデアや御自身の経験を活かして、新たな事業に挑戦し、創業に向けて熱意をもって取り組んでおられると伺っております。本日のコンテストが、会場の方々に多くの気付きを与える、有意義な成果発表の場となることを期待しております。

また、審査をしていただきます6名の先生方におかれましては、いずれも各分野で御活躍されており、地域における創業について、知見の深い方々でいらっしゃいます。ファイナリストに対しまして、的確にかつ温かく審査をしていただけるものと思っております。

コンテストの中盤におきましては、全国の創業スクールの中から、多くの受講者を集め、受講者の満足度が高かった創業スクールを選びまして、「創業スクール10選」として表彰をさせていただきます。さらに、3年度目となる今回は、3年連続して「創業スクール10選」に選ばれた創業スクールが2団体いらっしゃいます。その方々に、特別賞という形で表彰させていただきたいと思います。

本日のイベントが、全国津々浦々の創業環境を、ますます充実したものにしていただく一助となることを期待いたしますとともに、本日お集まりの皆さまの御発展と御健勝を祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます。

ファイナリストプレゼンテーション

プレゼンテーションでは、創業スクール担当者による生応援+ファイナリストによるプレゼンテーションの持ち時間各6分で、地域のマスコットキャラクターや、友人・創業スクールの仲間からの温かい応援も受けながら、ビジネスプランを披露。プレゼンテーション後に、審査員から質問を受け、応答しました。それらのやりとりを通じさらに熱を帯び、あるときは会場内を和やかな雰囲気で満たし、決勝大会らしい接戦が繰り広げられました。8名のプレゼンテーションの後に、6名の審査員による審査会を行いました。

  • 伊東 希さん

    四国・徳島

    いとう伊東

    のぞみ

    さん

    ビジネスプランテーマ

    乳酸菌発酵茶「阿波晩茶」を基軸とした
    地方創生ビジネス

    実施主体名称株式会社阿波銀行

  • 田中 貴輝さん

    関東・静岡

    たなか田中

    あつき貴輝

    さん

    ビジネスプランテーマ

    「竹まいて草生えない!」

    実施主体名称浜松信用金庫

  • 戸田 さつきさん

    関東・茨城

    とだ戸田

    さつき

    さん

    ビジネスプランテーマ

    犬とひとの心をONEにつなぐ
    WAN GOODS作り

    実施主体名称一般社団法人とりで起業家支援ネットワーク

  • 服部 哲也さん

    中部・愛知

    はっとり服部

    てつや哲也

    さん

    ビジネスプランテーマ

    老舗お土産屋を再生!
    神社大鳥居の門前おもてなしカフェ開設

    実施主体名称津島商工会議所

  • 藤尾 和文さん

    関東・東京

    ふじお藤尾

    かずふみ和文

    さん

    ビジネスプランテーマ

    「靴を育てる」 を売るオーダー靴

    実施主体名称メトロ設計株式会社(ベンチャーステージ上野)

  • 藤原 加容子さん

    九州・熊本

    ふじわら藤原

    かよこ加容子

    さん

    ビジネスプランテーマ

    住み替え派の暮らしを豊かにする、
    新しいカーテンスタイル

    実施主体名称株式会社はぐくみ

  • 正岡 優さん

    近畿・京都

    まさおか正岡

    ゆう

    さん

    ビジネスプランテーマ

    クールジャパン*京都発信
    かわいい忍者絵本と雑貨

    実施主体名称一般財団法人京都府民総合交流事業団

  • 山内 マヤコさん

    関東・東京

    やまうち山内

    マヤコ

    さん

    ビジネスプランテーマ

    非日常の「場」に心身を置くことで
    明日へと私が変わる!
    サロン&ゲストハウス「京都 月と」

    実施主体名称特定非営利活動法人男女共同参画おおた

プレゼンテーションの後は、会場に来てくださった参加者とファイナリストの交流会を開催。ファイナリストへの応援ボードと紹介パネルを設置し、参加者からファイナリストへたくさんの応援メッセージを届けました。

創業スクール10選

平成28年度、全国で開講した創業スクール136コースの中から、地域に根ざした創業支援の取り組みや、カリキュラムの策定・講師の選定において、受講者満足度調査で高い評価が得られた実施主体を「創業スクール10選」として選定し、当日は、中小企業庁 高島経営支援部長より表彰を行いました。

中小企業庁 高島経営支援部長(前列一番右)と創業・新事業促進課 和栗課長(前列一番左) 創業スクール 10選の実施主体ご担当者 12名によるフォトセッションの様子

創業スクール10選 特別賞 (3年連続創業スクール10選)

地域 実施主体名 コース
東京都 一般社団法人練馬区産業振興公社 ベーシック
奈良県 奈良県商工会連合会 ベーシック

創業スクール10選

地域 実施主体名 コース
群馬県 群馬県商工会連合会 ベーシック
茨城県 一般社団法人とりで起業家支援ネットワーク 女性起業家
東京都 株式会社サプレ 業種別
東京都 一般社団法人せたがや中小企業経営支援センター 第二創業
愛知県 株式会社タスクールPlus 女性起業家
岡山県 岡山商工会議所 ベーシック
徳島県 一般社団法人地域活性士会 女性起業家
宮崎県 宮崎商工会議所 ベーシック
鹿児島県 川内商工会議所 ベーシック
沖縄県 コザ信用金庫 ベーシック

表彰の後は、ホワイエにて、創業スクール10選実施主体による、ブース出展を行い、創業支援事例紹介と参加者との意見交換を実施しました。受講者の募集・カリキュラムや講義の工夫・ビジネスプランブラッシュアップや創業までのフォローアップなどのノウハウを共有できる場となりました。

経済産業省 松村祥史経済産業副大臣 ご挨拶

松村祥史経済産業副大臣松村祥史経済産業副大臣

まずは、全国136コース、受講者2,049名の中から、まさしく今日まで努力をなされ、そしてこの場に立たれました8名のファイナリストの皆さま、本日は誠におめでとうございます。おそらく私どもが想像もつかないような興奮であったり、努力であったり、いろいろな思いで今日この場に立たれたと思います。私からも個人的に、今日までのご尽力に心から敬意を表する次第であります。

実は私も政治家になる前は経営者でございました。わが国には残念ながら、創業を目指す方が育ちやすい環境にあるとは言えない状況だと感じておりました。政治に身を置き13年、そのことを考えながら、やはりわが国でしっかり創業いただく方々をつくれる環境、成長ができる環境を整えていこうと、このような事業を推し進めてきたところでもあります。

現実を皆さまご存じでしょうか。わが国の開業率は、残念ながら数年前までは、廃業率より下回っておりました。ようやくここ数年で、開業率が廃業率を上回ったというのが現状です。しかし、それも地域によってばらつきがございます。こういった現状を何とか変えていこうということで、私ども政府におきましても、成長戦略の中で「日本再興戦略2016」では、地域の創業などを促進し、開業率をアメリカやイギリスなどの10%台の国に追いつくように目指すこととして、努力してきたところでございます。

私ども経済産業省におきましては、成長型のベンチャー支援を行う一方で、身近な課題や地域の資源に着目し、地域に根ざしたビジネスを興す創業者の皆さまを全国で応援していく取り組みを進めてまいりました。その取り組みの一つですが、産業競争力強化法を制定いたしまして、これに基づく創業支援事業計画の認定を通じまして、市区町村が民間事業者と連携をしていただき、創業支援を行っていく試みを全国で推進しております。

平成29年1月末現在では、1,275自治体が認定を受け、地域の創業支援に取り組んでいただいております。こうした取り組みを通じまして、全国津々浦々で高い志を持った起業家が次々と生まれ、日本再興戦略にも掲げました10%台の開業率を達成できるように、しっかりと取り組んでまいる考えであります。

本日発表していただいた8名のビジネスプランは、いずれも熱意あふれる素晴らしいものであったとお伺いいたしました。先ほど終了した最終審査も、大変白熱したものになったと伺っております。各地域を代表するファイナリストの皆さま、またこれから発表させていただく受賞者の方々におかれましては、ご自身の夢の実現に向け、果敢に挑戦し続けることで、ぜひこれから起業を目指す方々や、創業しようとする方々のロールモデルとして、先頭を切って頑張っていただきたいと、このように考え、期待をしているところでございます。

最後になりますけれども、ファイナリストの皆さま方の今日までのご尽力、そして創業スクールで受講者の方々をしっかりとサポートされた皆さま方の今日までのご支援に心から感謝を申し上げまして、私からのご挨拶に代えさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。

受賞者

経済産業大臣賞(創業スクール大賞)

山内 マヤコさん

関東・東京

やまうち山内

マヤコ

さん

ビジネスプランテーマ

非日常の「場」に心身を置くことで
明日へと私が変わる!
サロン&ゲストハウス「京都 月と」

実施主体名称特定非営利活動法人男女共同参画おおた

研修コース名業種別コース

私なりの「事業プラン」を作成しては、周囲の友人に助言をもらってブラッシュアップしていたのですが、創業スクールに通い、プロの先生方から客観的な視点により具体的な指導をいただくことで、完成度の高いものとなり、今回の受賞につながったと思っています。起業準備は、孤独な作業である時もありますが、他のスクール生と夢を語り合うのも楽しい時間でした。これからは、夢をカタチに!、実現化に向けて邁進します!

山内 マヤコさん

京都南禅寺の宿坊だった築120年の京町家を改装して、館内に日本美術や工芸品、現代の若いアーティストの作品を季節やテーマに合わせて配したゲストハウスをオープンします。カフェ、ギャラリースペースを併設して、アーティストのたまごの発表の機会にしてもらいたいと考えています。アートや建築に関心の高い京都の観光客にも立ち寄っていただき、パリのサロンのような、多くの人々が集いインスパイアし合う空間をつくろうと思っています。
かつてここで暮らした祖母は、この町家を京都大学の奨学金留学生が住まう寮にして日本文化を伝え、人柄も相まってとても愛されていました。今は自分一人しかいないこの空間にかつて多くの人が行き交っていたのだと感じ入り、そんな場所を取り戻したいと思ったのです。東京生まれ育ちの私が京都に行くことに戸惑い、誰かに委ねることも考えましたが、地域の方から応援するよと背中を押されて、自ら立ち上げることにしました。
商売をしていくにあたっては骨組みのしっかりしたものにしたいと思って、創業スクールを紹介していただきました。事業計画書や売り上げ計画の立て方など実地的なことも役立ちました。私自身の意識も変わったように思います。創業を思い立ってから3、4年、いろんな方に応援していただいてきましたが、それでも初めての経営は心細く感じることもあります。創業スクールには同じ目標を持つ方々がいらっしゃって、連帯感が生まれました。力を抜いてお互いの悩みや心の奥深いところまで話し合えたこともよかったです。
将来的には、ここを訪れた若いアーティストやゲストが、何年か経ってまた成長した姿を見せてくれるような場を作り上げたい。そうやって留学生たちを出迎えていた祖母のような女性になりたいな、と思っています。

実施主体
特定非営利活動法人
男女共同参画おおた
坂田静香氏より

世界中の人が、非日常の本物の日本の伝統文化に触れ、ワークショップを体験し、山内さんの魅力を感じることができるのが「京都 月と」です。大田区と京都の懸け橋となり、世界へ羽ばたく山内さんを私たちは全力で応援し続けます。

中小企業庁長官賞(特別賞)

正岡 優さん

近畿・京都

まさおか正岡

ゆう

さん

ビジネスプランテーマ

クールジャパン*京都発信
かわいい忍者絵本と雑貨

実施主体名称一般財団法人京都府民総合交流事業団

研修コース名女性起業家コース

この度はこのような賞をいただき大変光栄です。
スクールの方や家族の支えがあったからこその受賞だと思っております。
これからもまわりの方と協力しながら、たくさんの人が笑顔になるようなブランド展開をしていきたいです。

子どもの頃から絵本作家になることが夢でした。芸大卒業後に入社した会社で、イラスト制作だけでなくライセンシーグッズの監修やブランディングにも深く関わるうちにキャラクタービジネスに興味を持ち、絵本とグッズを合わせてプランニングしたいと思うようになりました。創業スクールでは、ビジネスを運営していくために必要な資金計画や認知度を上げるためのマーケティングなど、知識が曖昧だった部分について詳しく学ぶことができました。最終的な目標は、世界中で愛され日本を代表するキャラクターブランドを作り上げることです。キッズ・ファミリー層だけでなく、京都の伝統工芸品に興味がある50〜60代の男女、さらにはコアな戦国ファンへとターゲット層を広げ、忍者をモチーフとしたオリジナルキャラクター「おしのびさん」の絵本と京雑貨のキャラクタービジネスを展開し、京都発の新しいキャラクターの構築を目指しています。

実施主体
一般財団法人
京都府民総合交流事業団
谷口睦子氏より

目標は、「世界中で愛されるジャパンオリジナルのキャラクターブランドを育て上げる!」こと。らら京都創業スクールを通して頑張っている仲間に出会えたこと、目標に大きく近づけたことで、さらにステップup!しましょう。

中小企業庁長官賞(特別賞)

服部 哲也さん

中部・愛知

はっとり服部

てつや哲也

さん

ビジネスプランテーマ

老舗お土産屋を再生!
神社大鳥居の門前おもてなしカフェ開設

実施主体名称津島商工会議所

研修コース名第二創業コース

中小企業庁長官賞をいただき、大変光栄に感じると共に身が引き締まる思いです。
第二創業コースを通して出会えた仲間と気づきを糧に、今後はプランを実現していき、ビジネスとして成果を出すことで、地域の活性化を促進して、地域を盛り上げていきます。頑張ります!!

天王総本社、津島神社の門前で、江戸時代から津島銘菓「あかだ」と「くつわ」を作り続けてきた松屋儀左衛門「松儀屋」の再生に挑もうとしています。「あかだ」「くつわ」のお店は、最盛期には19店ありましたが、現在は松儀屋を含めて3店舗にまで減りました。創業177年の伝統の味とのれんを守りつつ業態転換を図り、新たな菓子を開発し、この地域の野良茶文化を継承するコミュニティカフェを開く予定です。母の実家である松儀屋には後継者がおらず、歴史を当代で途切れさせたくないという気持ちの一方、時代と併走するビジネスでなければ続けられないという課題がありました。創業スクールの受講を通して、物販とカフェ収益の二つの柱により経営の平坦化を図るというプランに結実しました。門前カフェに立ち寄っていただいた参拝客との対話のなかで、織田信長が愛した茶の湯や津島の野良茶文化について伝えていきたいと考えています。

実施主体
津島商工会議所
佐藤太加寛氏より

服部さんはとても明るく、事業意欲も強く、津島を愛している方です。他の参加者とも積極的に交流されており、そのおかげでスクールに和気あいあいとした雰囲気が生まれました。服部さんは、江戸時代から続く老舗を何とか存続すべく、日々奮闘しています。ぜひ津島へ遊びに来てください!

中小企業庁長官賞(特別賞)

藤尾 和文さん

関東・東京

ふじお藤尾

かずふみ和文

さん

ビジネスプランテーマ

「靴を育てる」 を売るオーダー靴

実施主体名称メトロ設計株式会社(ベンチャーステージ上野)

研修コース名ベーシックコース

長く、そして終わりのない「靴づくり」という道を歩き始めるにあたって、このような賞をいただけたことは大変励みになります。これまで応援、協力いただいた方々に良い報告ができたことがなによりもうれしかったです。

基本となる木型やスタイルはブランドが提案し、素材の組み合わせやソールの仕様はお客さんがセレクトできる受注生産のオーダー靴ブランド「Kafka」をスタートします。履くうちに足になじみ、歩くのが楽しくなるような革靴です。工芸品のような日本の手製靴に魅せられてこの道に入りましたが、ハンドソーン(手縫い)ながら、一般のサラリーマンの手に届く価格帯におとしこんだオーダー靴ブランドという考えに結実しました。6年ほど靴づくりを学んできて、そろそろ売る方にシフトしていきたいと考え、創業スクールに通いました。それまでは靴を作って、売るとシンプルに考えていたのですが、ビジネスプランを深く考える機会になり、フィッティングに困っていて今の靴に納得できていない人に向けた靴づくりというコンセプトに行き着きました。近い将来、作業場の中に靴を試してもらえるようなスペースのあるアトリエを持ちたいと思っています。

実施主体
メトロ設計株式会社
(ベンチャーステージ上野)
小林一雄氏より

革靴の生産出荷額日本一を誇り、約150年以上続く「革のまち」である浅草で、 藤尾さんのようなオーダー靴のブランドを新たに立ち上げたいというビジネスプランをスクールを通じて形にされ、見事このような賞を受賞されたことは嬉しい限りです。私も藤尾さんにオーダーした靴を履いて、この靴の良さを一緒に伝えていきたいと思います。

審査員長総評

審査員長

東京大学教授 産学連携本部イノベーション推進部長 各務茂夫

東京大学教授 産学協創推進本部
イノベーション推進部長
各務 茂夫氏

審査員を代表致しまして、一言総評を申し上げたいと存じます。まずは、今回第3回目となります「全国創業スクール選手権」ですが、冒頭ご案内がございましたように、118の団体136コース、トータル2,049名の方が受講をなさいました。その中から、それぞれのスクールで一番と言われる方205名が今回エントリーをされて、セミファイナル、ファイナルというプロセスで、大変な選抜の中からここに来られた8名の皆さまでございます。今日、賞を取られる、取られないは別と致しまして、この8名がここに至るまでのプロセスの中、ここまでいらっしゃった皆さまに、まずは、おめでとうと申し上げたいと思います。本当におめでとうございます。

さらに、今日私どもは大変素晴らしいプレゼンテーションを聴かせていただきました。どれも大変熱のこもった素晴らしい提案ですが、今日ここに至るまでの中、恐らくは、ご家族の皆さま、ご友人の皆さま、あるいは地域で色々ご支援された皆さま、そして何よりも創業スクールの先生方に、ここまでご支援を頂きまして、このような素晴らしいプレゼンテーションに私ども審査員もふれることができまして、改めて敬意を表したいと存じます。

今回、創業スクール選手権は3回目でございますけれど、私も大変光栄なことに全ての回に審査員として参加をさせていただきました。今回も、地域というものに対する強い思いと、これからどういう社会をつくりたい、どういう世界をつくりたいという思いが、大変強く伝わってきたものでございます。

先ほど、松村経済産業副大臣からもお話がございました様に、審査は大変白熱致しました。審査の方法は、審査員がそれぞれ8名の発表を審査基準に基づき、そして、それぞれの審査員の考え方に基づき1位、2位、3位を決めるというプロセスの中、これらの結果をシート上にあげ、その得票に基づいて協議致しました。大変接戦で、実は大変難しかったのですけれど、加えて審査の時間も非常に限られているということもありましたが、決して私ども妥協することなく、今日の審査の結論に達したわけでございます。繰り返しとなりますけれど、どのチーム、どの方のご発表も大変素晴らしいものだったと思います。

ただ一方で、今日トップで経済産業大臣賞を取られました山内さんのご発表、それから中小企業庁長官賞を取られた3名の方のご発表、それから賞にはもれましたけれど、残りの4名の方のご発表、それぞれ大変素晴らしいのですが、同時に審査員の中では、ざっくばらんに申し上げると、「これではなかなかまだ事業まで縁遠いぞ。」という意見も実際ございます。期待を込めまして、少し厳しいことを申し上げますと、これから皆さまが事業をおやりになりますと、当然これは事業ですのでオペレーションというものがまわってくるわけでございます。実際やってみると、そこに色々な壁にぶち当たるということもあります。

私は、大学の教員でございまして「パッションを持ってやろう、パッションとはどういう意味か。」と学生に聞きますと、「それは情熱です。」と言うのですが、実はパッションというのは、これは英語の講義ではないのですけれど、「受難」という意味なのだと説明するのです。従って、パッションを持つということは、困難に必ずぶち当たっても、それを乗り越えることができますか?どうですか?というのが、本当の意味でのパッションであると言えます。

当然、皆さまも事業をこれからおやりになることを考えますと、恐らく今、事業の緒に就いたばかりだとしますと、これから様々な困難とか、壁とか、越えなければいけない峠というものがおありになろうかと思うのですけれど、それはよくよく考えていただくということです。そういった意味において、今日はすごく思いの丈を伺うことはできましたが、実際のビジネスにおけるリアリティ、現実というのは、やはり距離がある部分もございます。

皆さまの中には、好むと好まざるとに関わらず、とあえて言った方がいいかもしれませんけれど、やはりしたたかに事業をやりきる力をぜひ持っていただきたい。今日、これが審査員の中で申し上げたい一番重要なことかと思っております。

これから、皆さま事業をおやりになるということでございますので、先ほどの創業スクールの先生方には、これまでもご支援いただきましたけれど、私も創業というものを日本全体で応援する立場の者として、引き続き、創業スクールの先生方にはご支援を賜りたいと存じます。それから、この創業スクール選手権を松村経済産業副大臣、そして宮本中小企業庁長官のもとで、これまで3ヵ年ずっとやってきましたけれども、決しておべっかを使うわけではございませんが、「創業スクール」の価値は大変高うございます。是非とも、引き続き色々なかたちでご支援を賜りたいと、私も創業に関わる者として是非ともお願い申し上げたいと思います。

最後になりますが、今日の8名の皆さまに改めておめでとうと申し上げまして、総評とさせていただきます 。おめでとうございました。