移住から始まる、ご縁がつなぐ起業

イガピザ / 山本 清美 (三重県)

(伊賀地域創業スクール 26年度受講修了)

土地の恵み、それを支える人との出会い。

イガビザ山本さん

山本さんは、ご主人が営むオーダーメイド家具の工房が手狭になったことから新たな拠点を探していました。そして知人のご縁で移住したのが、始まりの場所となる伊賀の地でした。引っ越して驚いたのは、何と言っても土地の恵みの豊かさ。地元の野菜はもちろん、県内で採れる国産小麦やお米のほかにも休耕田を利用した菜の花油や、6次産業にいち早く成功した伊賀豚のテーマパークで入手できる肉加工品などなど。伊賀は、天下の台所と言われる大阪から移住した山本さんを一瞬で虜にするほど、おいしいものにあふれる土地でした。そして、そんな地元の恵みを支える一翼を担っている建設会社との出会いが、山本さんの起業を強力に後押ししました。

たまたま受講した創業スクールで得たもの

過疎が進む地方では、田畑の担い手が減る中で、機械も人手も持っている地元の建設会社が新たな農業の担い手となっています。伊賀の地も同様の状態の中、建設会社の娘さんとご縁のできた山本さんは、その会社の作っている米粉を利用した商品作りで盛り上がります。米粉グラノーラで成功した二人は、米粉をもっと活用すべく6次産業化説明会に行く準備をし始めます。その中で山本さんは「米粉だけでなく地元の豊かな恵みを利用して、みんなが集まれる場所を作りたい」という思いが大きくなり、自ら作った企画書を携えて向かった伊賀市商工会で、創業スクールに出会いました。

山本さんいわく「たまたま」受講した創業スクールですが、得るものはとても大きかったそうです。未経験の飲食店の運営や経営について学べたことや、帳簿などつけたこともなかったのをゼロからきちんと学べたことが大きな収穫だったといいます。また、起業家としての受賞も大きな後押しになりました。広告宣伝効果だけでなく、山本さんご自身の自信にもなっているようです。

夫婦二人三脚で地元ジビエを使った店作り

イガビザ外観

過疎化が大きな課題であるこの地では、酒屋がなくなり、タバコ屋がなくなり・・・ちょっと世間話をするのに集う場所がどんどん少なくなっています。
「イガピザを、あふれんばかりの土地の恵みを活かして、みんなが笑顔で集える場所にしたい」という想いは、ご主人と二人三脚で一から手作りのお店を作り進めてますます強くなっているそうです。

イガビザ料理

地元ジビエの食肉加工品のトッピングや、ご近所にある「世界最小ブルワリー」の地ビールを楽しめるのもこの地ならでは。山本さんがずっと続けられているオーダーメイドのボタンを作る手仕事のように、1つ1つの料理も、人との出会いも大切にするあたたかなお店になるのだろうなと感じました。ご縁が紡ぐ地元の起業から、また新たなご縁がうまれそうです。

伊賀地域創業スクール/伊賀市商工会

詳しく知る

「山本さんは、ピシッとビジネスができる感じの人だと思う。」
昨年の創業スクールで磨き上げたビジネスプランに基づき、着々とイガピザ開店に向けて頑張っていらっしゃる山本さん。創業スクール受講時にも、投げかけた問いに明確に返事が出てくるところや、自身の起業プランを講師にブラッシュアップしてもらう際、素直に指導に沿ってうまく修正される様子を頼もしく感じました。第1回全国創業スクール選手権でも体験ツーリズム特別賞(中小企業庁長官賞)を受賞された際には、スクールの講師陣もみんなで喜びました。今後のますますの活躍が楽しみです。

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